はじめに
人口減少が著しく進む昨今、各自治体で「子育て支援」がどんどん進んでいます。
「出産祝い金」「保育料の無償化」「多子世帯への割引」「予防接種への補助」「おむつサブスク」等々・・・
子どもの成長段階は、妊娠期・乳幼児期・学童期・思春期・青年期、とあります。
「思春期子育てのサポートも欲しいよね」そんな声も多く聞いてきましたし、私もその当事者。
このコラムでは、なかなか情報として見えづらい「思春期子育て」について分かち合いたいと思います。
思春期子育ては大変なんよ!
私には現在、大学2年生の娘(20歳)、中学3年生の息子(15歳)がいますが、娘が小学校3年生頃から、乳幼児期にはなかった悩みや葛藤を持つことが多くなりました。
口の立つ娘とはケンカが増え、中学生の息子においては、学校から呼び出しの電話がかかったり、友だちのお宅にお詫びに行ったり・・・。
親である自分の不足を突き付けられたり、我が子の成長に不安を感じたりと、感情のふり幅が半端ない、思春期子育て。
成長に関する理論も知っておくと納得できることも
スキャモンの発育曲線というデータがあります。
スキャモン(アメリカの医学者)が分類したグラフには、4つの型、それぞれ成人期を100%とした場合の曲線があります。

リンパ型は人体の免疫機能の発達で、小学校入学辺りから急激に上がっています。子どもたちの回復力の速さは納得ですね。
6年生くらいで200%近くになってから成人レベルまで一気に下がっています。
注目したいのは「神経系」すなわち脳の発達が顕著であることです。4~5歳で大人の80%に達し、10歳(小4)では大人とほとんど変わらないまでに成長しています。
この頃になると、大人が適当なことを言っていると言い負かされるし、2回繰り返すと「さっき聞いた」と言われて、語彙力も高くなってきます。
サンタクロースを信じなくなる、という事象からもわかるのではないでしょうか。
「サンタさんが寝てる間におもちゃを持ってきてくれる!」というファンタジー思考から、「え?うちは煙突ないし鍵も閉めてるのにどっからサンタさんは入ってくるん?」というつじつまが合わないことに疑問を抱くようになります。
思春期の子どもを持つ母や父たちの声
視野も行動範囲も広がり、論理的思考もできるようになった思春期の子どもとのやり取りは、大人にとって学び(修行)です。下記の3つが、近くの母や父たちと悩みとして分かち合う話題です。
次回からはこれらについて、ライフハック的コラムを記したいと思います。
- スマホやゲームのこと(持たせる時期や使い方)
- お金のこと(お小遣いや使い方、教育費)
- 友だちとの人間関係や大人への反発(コミュニケーション)
※思春期とは:身体的には二次性徴の出現から性成熟までの段階のことをいい、精神的には子どもから大人へ向かって自我の発達の時期ならびに自己認識パターンの確立段階、性的欲求が出現し、さらに社会的、経済的には、相対的な依存状態から完全に自立するまでの過渡期のこと。平均的には、女性では8~9歳頃から17~18歳頃まで、男性では、11~12歳頃から18~19歳頃(WHOの定義による)

