子どもの成長

6~8か月

運動機能の発達が
めざましい時期になってきました。

赤ちゃんの心と体の変化

 首や手足をよく動かせるようになり、力も強くなってきます。6か月になると、ママが赤ちゃんのわきの下を両手で支えたりしなくても、少しの間ならすわれるようになる赤ちゃんもいます。おすわりができるといっても、まだ少しの間ですし、背中が丸まっていたり、両手を体の前の床についたり、横や後ろにコロンと転がってしまうことも多いでしょう。生後7か月になると、いつもそばにいるママやパパと他の人との違いがわかってきます。身近な人の顔を見るとニコッと笑ったり、「アーアー」とか「マーマー」など、うれしそうな声をあげます。見慣れない人が来るとじっと見つめたり、何となく表情が固くなります。これが「人見知り」の始まりです。

生後6か月になると、身長や体重の発育は、乳児期前半の急激な増加に比べると、少しゆるやかになっていきます。体重の1日増加は約10~20gぐらい、身長は1か月に約1cmぐらいとこれまでに比べると成長はみんなゆっくりとなります。

6か月から7か月頃には、数秒間は支えなしでお座りができるようになり、赤ちゃんはこれまでと違った角度で周囲を見渡せるようになります。
それまで平気だった人が抱こうとしても、嫌がってママの体にしがみついたり、離れて住んでいるおじいちゃん、おばあちゃんに会うと大声で泣き出したりして、人見知りが激しくなることもあります。

しかし、このようにママへの強い愛着を示すのは、赤ちゃんの心に情緒が発達してきた証拠です。社会性が芽生えてきて、自分と自分以外の人、いつもそばにいるママや見慣れた家族とそれ以外の人の違いがわかるようになってきたのです。人見知りは愛着が育っているかの証しです。全く人見知りがない赤ちゃんで心配があるときは、かかりつけ医に相談しましょう。

だんだんとまとまって寝てくれる時間が長くなりますが、夜泣きや寝ぐずりが目立つようになる時期です。夜泣きの原因は乳歯が生えはじめた違和感や、行動範囲が広がって刺激が増えたことなどいろいろ言われますが、まだ詳しくはわかっていません。夜泣きが続いて、ママもパパもしんどい時は、地域の保健センターなどに相談しましょう。

ポイントこの時期に大切にしたいことを考えてみましょう

  • 転落や誤飲の事故を防ぎましょう。

     ソファーに寝かせていて、目を離した隙に転落してしまったとか電池を飲み込んでしまったという、不注意による事故を防ぎましょう。
     万が一ボタン電池を飲み込んでしまった場合には、一刻も早く病院へ行きましょう。

  • 水分補給に気をつけましょう。

     夏場は暑さから、冬場は暖房の乾燥と、季節に関係なく一年中水分補給には、配慮しないといけません。親子ともに水分補給をこまめにしましょう。

  • できるだけ同じ時間に昼寝の習慣を。

     朝は太陽の光を浴び、夜暗くなったら寝るという生活をしていくことで、生活リズムが整います。夜ふかしをしても、朝は決まった時間に起こしましょう。

  • 離乳食を2回食に進めましょう。

     1日2回、午前と午後に離乳食をあげるようにしましょう。食べる量よりも、丸呑みせずにしっかりモグモグしているかがポイントです。
     丸呑みをする場合は、食材が大きい場合もあるので見直しましょう。

  • 6~7か月健診を受けましょう。

     赤ちゃんの発育や栄養状態、病気などの早期発見など、必要な項目をチェックします。赤ちゃんが健康で過ごせるように健診を受けましょう。

  • 保育園チェック

    保育園チェックリスト

    方針や雰囲気など簡単に比較できます

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