子どもの成長

小学校高学年

第二次性徴期(思春期)に向かって、
心と体がさらに成長していきます。

こどもの心と体の変化

 成長の個人差が大きくなり、成熟に差が表れ、女の子、男の子とそれぞれの性的特徴が目立つようになります。成熟は体だけではなく、心や考え方、感じ方にも現れてきます。人にどう見られるか、どう思われるかなど社会生活の中の自分の存在などの理解ができるようになり、今までにはなかったような不安や悩みを抱える時期でもあります。基本的な生活習慣が身に付き、自分の考えで活動できることが増えてきます。目立つこと、おしゃれ、かっこよさなども気になる頃です。

小学生は、乳幼児や中学生に比べ、身体の発達が比較的穏やかで、心の動きも安定しています。
高学年になると、学校での勉強も難しくなり、不得意教科が出てくることもあります。進度についていけなかったり、学習内容が理解できなかったりして、劣等感を持つようになる場合もあり、幼い頃には感じなかった様々な感情も生まれてきます。このような心の動きを親に対して素直に打ち明けなくなるのも、この時期の特徴です。

また、交友関係が広がってくるので、家族よりも仲間同士のふれあいを大切にするようになっていきます。親に対して秘密の世界も大きくなり、その中に入りこまれたくないという気持ちも出てきます。

今まで何でも話していた子どもが、急によそよそしくなったり、親と話しをしなくなったりするので親は当惑することもありますが、この時期はまさに親からの自立の時期、友人の中で自分を見つめ直す時期と考え、今までよりも少し離れて子どもの成長を見守ってやりたいものです。ただし、悩みや不安が多くなる時期でもありますから、子どもの様子の変化に気を配り、子どもの悩みや不安の相談に乗ったり、内容によって学校や関係機関に相談することが必要です。