子どもの成長

小学校中学年

個性がはっきりとしてきて、
生活や態度にも趣味や好みがはっきりしてきます。

こどもの心と体の変化

 体はいっそう丈夫になり、運動能力が伸びてきます。瞬発力やバランスもしっかりしてきます。基本的な生活習慣も身について、お父さんやお母さんの手は離れていきます。しかし、目と心を離さずに、子どもとのスキンシップは必要です。大人言葉を使うことに大人になったような快感を覚えることもありますが、子どもへの「言葉かけ」を丁寧にしていると、子どもは、いずれ落ち着いた言葉で話すことができるようになります。次第に個性がはっきりと表れるようになり、生活の仕方や態度にも趣味や好みが出てくる子どももいます。

小学生も中学年になると、自分でできることが増えて行動的になってきます。今まで従順だった子が、反発したり、強く自己主張したりすることもあります。
これは立派な「自我の芽生え」で、あわてる必要はありません。ゆったりとした気持ちで見つめる心が大切です。また、この時期は急に仲間を求め、友だち付き合いも増え、集団で行動することも多くなります。

友だちも、単に数が増えるだけでなく、異年齢や異性の友だちへと広がる重要な節目でもあり、さまざまな集団に属する喜びやルールも身に付けていきます。
ただ、判断力はまだまだ甘く、手は離しても目は離せない時期です。小学校3年生ごろになると、体の発達に個人差や男女差がみえはじめてきます。今までの子どもの体形から、身長や体重が増え、また筋肉の発達がみられ、少しずつ大人の体へ近づいてきます。

身長をみると、平均すれば小学校3年生までは男子の方が高く、4年生ぐらいで男女同じぐらいになり、5年生になると女子の方が高くなっていく傾向があります。中学生になるとまた男子が女子を追い抜くことから、女子の体の発達・変化は男子に比べて少し早めにスタートするようです。

3年生ごろから女子は体つきにも変化があらわれ、胸が少しずつふくらみ、腰まわりがふっくらとし、丸みをおびた体つきになり、初潮を迎える子もいます。このような変化の現れる時期は年々低年齢化しています。
成長に個人差や性差がみられるようになると友だちと体を比べたり、感受性が高まったりするなど心の変化もでてきます。個人差はあっても体は確実に成長しているのですから、一人一人の成長を家族がしっかり受け止め、温かく見守ってあげることが大切です。