子どもの成長

小学校低学年

善悪についての理解と判断ができるようになり、
言語能力や認識力も高まります。

こどもの心と体の変化

 この年齢は「なぜ?なぜ?」と親や先生に質問をする時期です。子どもたちの興味を広げていくことが大切なので、子どもの疑問には答えていきたいですね。また、大人のしぐさや行動を「まねっこ時代」でもあり、マネして、次第に大人の社会生活に近づこうとします。
 また、自立しようとする強い傾向がある反面、甘えたりして愛情を求めようとするのもこの時期であり、情緒の安定は最も大切な視点であろう。幼児期の特徴を残しながらも、「大人が『いけない』と言うことは、してはいけない」といったように、大人の言うことを守る中で、善悪についての理解と判断ができるようになります。また、言語能力や認識力も高まり、自然等への関心が増える時期です。
 子ども同士の交流活動や自然体験をたくさん経験して、子どもたちは、社会性を身につけていきます。小学校生活だけでなく、地域の行事や愛護班活動などにも積極的に参加しましょう。

小学校に入学すると生活の場がずっと広がります。教室や体育館、運動場、そして通学路、すべてがあたらしい環境です。クラスの友だちや先生、上級生とも出会います。これまで接したことのない環境や人とのふれあいの中で、とまどうことも多くあります。学校のさまざまな規則にだって、はじめて出会います。

もちろん、ほとんどの子どもは自然に新しい環境になじんでいきますが、個人差もあります。その個人差は、性格や体力、家庭環境によっても左右されます。不安感が強かったり、几帳面すぎたり、体力に自信がなく疲れやすい子どもは、学校に慣れるまでの時間がかかる場合があります。時間がかかるのは、あたりまえ。親としてはあせらないようにすることが大切です。うまくいかないからとあせって、おこってもよい結果は生まれません。どっしりと落ち着いて、子どもの様子を観察してください。子どもがうれしいと思っていることをともに喜び、困っているときにはさりげなく支えてやれるような、子どもが安心して戻ってくることができる場をつくりましょう。心の基地があれば、子どもは外で思う存分、活動できるものです。

1年生は、新しい環境の中で心身ともに疲れています。休養をとらせ、また、次の日、元気に家を飛び出していくことができるよう、家庭では気をくばりたいものですね。
集団生活で、最も必要なのは基本的な生活習慣が身についていることです。

「食事」「睡眠」「排泄」「衣服の着脱」「手洗い」などの習慣は、子どもにとっても大切です。その中でも、早寝早起きを身につけさせることが大事です。早く起きれば朝ごはんもきちんと食べるとこができます。食べれば、活動するエネルギーも生まれます。つまり、生活のリズムができてくるのです。
ところが、夜ふかしをしたり、親の都合で夜遅くまで子どもを連れ歩いたりすると、朝、すっきり起きることができないので、翌日の生活リズムに乱れが生じます。それが、身体の調子を崩すもとにもなります。大人に合わせた生活リズムではなく、子どもに合った生活リズムをつくっていくことが大切です。

入学前のチェック

  • 〇早起きの習慣がついている。
  • 〇朝ごはんを必ず食べる習慣がついている。
  • 〇早寝の習慣がついている。
  • 〇顔を洗い、朝食後、歯を磨く習慣がついている。
  • 〇一人で洋服を着たり脱いだりできる。
  • 〇朝、トイレに行き、排便をするようにしている。
  • 〇汚れた手を洗い、うがいをする習慣がついている。
  • (工作)福笑い

    (工作)福笑い

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